ロレックスのデイデイト(Day-Date)といえば、ブランドを象徴する名作です。
搭載されているCal.3255 ムーブメントは、精度・安定性・パワーリザーブのすべてにおいてロレックスの最高水準を誇ります。
しかし、レプリカ市場では、コストと再現度のバランスを取るために、さまざまな「3255仕様」が存在します。
この記事では、現在主流となっている3種類のムーブメント構成を比較し、それぞれの特徴とおすすめポイントを詳しく紹介します。

🔹 ① エントリーモデル:杭州2836 ムーブメント
初期のレプリカ・デイデイトで最も多く採用されていたのが、杭州2836ムーブメント(ETA2836の中国版構造)です。
このムーブメントは安定性が高く、メンテナンスも容易で、長年にわたり多くの工場で使用されています。
ただし、杭州2836はサイズが小さいため、ケースに固定する際は大きめのムーブメントリングが必要になります。
多くの工場では、重量感と安定性を高めるためにタングステン(金属タングステン)製の固定リングを採用しています。
その結果、杭州2836搭載モデルは最も重量感のあるデイデイトとなっています。
メリット:
安定性が高く、整備が容易
タングステン製固定リングで重量が本物に近い
デメリット:
本物の3255とは構造が大きく異なる
曜日・日付の切り替え方式が異なる
シースルーバックでは一目で違いが分かる
→ 予算を抑えつつ、装着感や重厚感を重視する方におすすめ。
🔹 ② メインストリームモデル:上海3135改 3255 ムーブメント
現在、市場で最も多く流通しているのが上海3135をベースに3255仕様へ改造したムーブメントです。
代表的なのは QF工場 のデイデイトで、この構成を採用しています。
このムーブメントは発売から一年以上経過しており、故障率が低く、安定性が非常に高いと評判です。
メリット:
構造が成熟しており、安定性抜群
出荷が早く(約3〜5日)、バリエーションも豊富
36mm・40mm・加重版など、多様な選択肢
デメリット:
内部構造は本物とは異なるため、完全再現ではない
→ コストパフォーマンスを重視し、早く手に入れたい方に最適です。
🔹 ③ ハイエンドモデル:丹東製 真3255 ムーブメント(VS工場)
2024年、丹東ムーブメント工場が本物の構造に極めて近い丹東3255ムーブメントを発表しました。
本来はVS工場とClean工場の両方に供給される予定でしたが、
現在はClean工場の閉鎖により、VS工場のみが正式に使用・生産しています。
現在VSのラインナップは以下の4色です:
ブルー / グレー / ブラック / ホワイト
出荷までに10〜15日程度かかることが多いですが、ムーブメント構造や仕上げ、精度の再現度は極めて高く、
現在のレプリカ市場で最も本物に近いデイデイトと言えます。
⚠️ 特別注意:Clean工場はデイデイトを一切生産していません!
ここで非常に重要なポイントです。
👉 Clean工場は、これまで一度もデイデイトを製造していません!
したがって、もし「Clean デイデイト」を販売している人がいたら、
それは 100%詐欺です。
さらに、Clean工場はすでに閉鎖されているため、
過去に「Clean デイデイト」を購入したという場合も、それは間違いなく偽物です。
「Clean版」という言葉に惑わされないよう、十分ご注意ください。
🔹 ④ まとめとおすすめ
| バージョン | ムーブメント | 長所 | 短所 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| 杭州2836版 | 杭州2836 | 安定性・重量感が高い(タングステン固定リング) | 構造が異なる | 重量感重視・低予算派 |
| 上海改3255 | 上海3135改造 | 安定・出荷早・多彩なバリエーション | 完全再現ではない | コスパ重視・すぐ欲しい人 |
| VS真3255 | 丹東3255 | 本物に最も近い構造・再現度 | 出荷が遅く、色が少ない | 完成度重視・待てる人 |
✅ 結論
再現度と本物感を最重視するなら → VS 丹東真3255 デイデイト。
出荷の早さと安定性を重視するなら → 上海改3255モデル。
重量感とコスパを求めるなら → 杭州2836 タングステン固定リングモデル。

