はじめに
時計愛好家の皆様、こんにちは。今回はCLEAN工場からリリースされた最新作「パンダデイトナ ブラックセラミック V2 アップグレード版」について詳しくご紹介します。特に注目すべきはムーブメントの変更点で、従来の上海製4131から丹東製4131へとアップグレードされました。本記事では、この新型ムーブメントの特徴から見分け方、操作ガイドまでを徹底解説します。
ムーブメントの重大なアップグレード
上海製から丹東製への移行
現在の市場動向として、丹東製ムーブメントは上海製よりもわずかに評価が高い傾向があります。CLEAN工場はこのニーズに応え、今後リリースされるデイトナシリーズの新作モデルにはすべて丹東製4131ムーブメントを順次採用していく予定です。
丹東製4131ムーブメントの特徴
(画像挿入:丹東製4131ムーブメントのクローズアップ)
このムーブメントは完全にオリジナルの型から製作されており、各部品はすべて1:1で忠実に再現されています。仕上げの美しさ、動作の安定性、パワーリザーブ時間の長さなど、あらゆる面で優れており、現在市場で最も信頼性の高いムーブメントの一つと言えるでしょう。
新旧ムーブメントの見分け方
決定的な違い「百輪快慢装」の構造
丹東製4131と上海製4131を見分ける最も明確なポイントは、「百輪快慢装(タイミング調整部)」の構造です。
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丹東製4131:2本のピンが外側に見え、太いピンが左側(下)、細いピンが右側(上)に配置
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上海製4131(旧型):2本のピンが隠されていた(新型は外に出る設計に変更)
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上海製4131(新型):太いピンが右側、細いピンが左側と配置が逆
この違いが最も分かりやすい識別ポイントです。その他のスリーブなどの細部にも違いはありますが、専門家でも注意深く観察しないと判別できないレベルです。
操作ガイドと使用上の注意
基本操作の手順
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リューズ操作:防水設計のリューズは下方向に回すと解除され、上方向で手巻き可能
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時刻調整:リューズを一段引き出し、上方向(時計回り)に回す
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クロノグラフ操作:
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スタート:リューズを緩めてから上のボタンを押す
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ストップ:上のボタンで一時停止
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リセット:下のボタンを押す
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ロック:操作後は必ずリューズをしっかりロック
使用時のポイント
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クロノグラフ機能を使用しない時は停止状態に
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停止時は必ず一時停止→リセットの順で操作
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6時位置のスモールセコンドが動いているか確認(パワー供給の目安)
品質保証と購入アドバイス
旧モデル所有者へのメッセージ
既に上海製ムーブメント搭載モデルをお持ちの方もご安心ください。旧型も厳格な選別と調整が施されており、極めて安定した動作を実現しています。故障報告もほとんどなく、信頼性は十分です。
CLEAN工場の品質哲学
もともとパーツ供給からスタートしたCLEAN工場は、品質管理に特に厳しいことで知られています。ダイヤル、ベゼル、針の作りも非常に精密で、業界トップクラスの完成度を誇ります。
まとめ
今回の丹東製ムーブメントへの変更により、CLEAN工場のパンダデイトナはまさに最高バージョンに到達したと言えます。今後のさらなるアップグレードはおそらくないでしょう。それほどまでに完成度が高まっているからです。時計愛好家の皆様、この機会にぜひ最新版のクオリティを体感してみてください。